移住者にはナゾすぎる長野県の地域・地方名
Kazenoya一家の住んでいる長野県大町市は、「大北(だいほく)地域」にあります。大北の大はたぶん大町の大。大北の北の方は、たぶん北安曇郡の北です。
なので、住所に「北安曇郡~~村(町)」などとつく地域と、大町市が大北地域にあたります。
列挙すると…
- 大町市
- 池田町
- 松川村
- 白馬村
- 小谷村
となります。
大北地域は長野県北部で中信地方
この大北地域は、西に北アルプスを挟んで富山に、北は新潟県と接しています。天気予報などで呼ばれる地域名はもちろん「長野県北部」になりますが、地方名で呼ぶときは「中信(ちゅうしん)地方」でもあるのです。
中信地方は松本地域を中心に、木曽地方、大北地域を指し、最北部の小谷村まで中信です。新潟県境にあるので、初見では「北では?北部でしょう?」と思ってしまうのですが、間違えてはいけません。
移住したての頃は白馬村に住んでいたので、天気ニュースなどを見るたびに、北部を見ればいいのか?中部を見ればいいのか悩みました。今ではもう悩むことはなく、“長野県北部の山間部”の天気を参考にすればよいとわかるようになりましたよ。
東西南北ではなく東中南北?
さらに混乱するのが、東、南、北があるのになぜ西はない?どうして「中」なんだ?ということ。
かの有名な?長野県歌・信濃の国には、~松本、伊那、佐久、善光寺~♪と長野県には4つの肥沃な“平”があると歌われていて、きっと松本盆地(≒松本平?)が西ではなく、県の「中心(中信)」という意味?と思いを馳せれば、過去に県を二分したかもしれない事件を思い出して、ちょっと移住者が口をはさんでよい問題ではないのかも?なんてことを考えたりもします。
中信(ちゅうしん)地方、南信(なんしん)地方、北信(ほくしん)地方、東信(とうしん)地方の区分けは↓が分かりやすいのかな?と思います。
さらにナゾを深める「広域」の問題
行政圏として「広域」連携の名称は、会話などで「○○圏域」と使ったりするのですが、これがまた難解。圏域のときに使う「北信」と、地方名としての「北信」があったりして、移住者はかなり混乱してしまいます。
ちなみに大北地域は圏域でいうと「北アルプス」になります。なので大北地域に住む人は「私、北アルプスに住んでいるの」と言った方が、ちょっとカッコいいです(笑)
ここでちょっと小ネタ
長野県民が“ナガノ”と言えば…
さらに、長野の人と話しているときに登場する「長野」というワードは、ほぼ長野市市街地を指すことが多いです。「昨日長野に行ってきた」という会話は、長野の市街地へ買い物や会議などに行ってきたことを伝えています。