お鍋でカンタン★家にあるものでできちゃうハーブの蒸留にチャレンジ~

コロナ禍が始まる直前の冬に、芳香蒸留器を購入しました。小さな家庭用のガラス製のものですが、せっかくコロナ禍で暇ができたのでと、ハーブの通信講座を受講。庭でハーブを育てながら芳香蒸留を楽しんでいます。ただ、芳香蒸留器はセッティングが面倒で、時折とっても気楽にできる、鍋を使った蒸留も楽しんでいます。キッチンで手軽にできるので、思い立った時にできるのも魅力。ほんの小さなアトマイザー1つ分ほどの量なので時間もあまりかかりません。




芳香蒸留の歴史

ハーブやアロマの書籍は数あれど、ハーブウォーター(フローラルウォーターや芳香蒸留水、ハイドロゾルとも呼ばれます)のことを専門的に書いた本は本当に数少ないです。そんなニッチな世界ですが、井上重治さんの書いた「サイエンスの目で見るハーブウォーターの世界」という本によると、原始的な蒸留はなんと、紀元前5千年ごろから行われていたそうです。本格的な蒸留技術がスタートしたのは10世紀のアラビアで、もともとは薬用に使用するローズウォーターを得る目的で使われていたとか。今ではアロマテラピーといえば精油のイメージが強いですが、最初は芳香蒸留水だったなんて、驚きですね。

芳香蒸留の仕組み

原始的な蒸留が始まった時期の古さにも驚きましたが、それもそのはず、蒸留の仕組みは本当に単純なものです。熱されて蒸気となった水が冷却される際に、比重によって分離する仕組みで作られます。
端的に言ってしまうと、煮物や汁物を調理した後、ふたをしたまま冷えた鍋の内側にたまっている水分が蒸留水なのです。
比重の軽い油分は上層にたまり、これが精油となります。精油はほんの少量で、その分高価になり、成分も濃厚なため国によっては治療に使われたり、使い方によっては危険もあります。ハーブウォーター・芳香蒸留水は成分はとても微量で、今のところ使い方にタブーなどは少ないようですね。

鍋で蒸留するメリットとデメリット

↑専用の芳香蒸留器の例




市販品の蒸留器には蛇管と呼ばれる冷却装置や、水蒸気を漏らさないためのパッキンのようなもの、精油と分けるためのセパレーターなどがついていてとても理にかなっていますが、鍋で行うときは専用品ではないので、そういったものはありません。水蒸気も漏れ出てしてまうので、蒸留中は室内にとてもいい香りが充満しますが、ロスも多いです。蒸留水を受ける容器も小さいものしか置けないので、一度にとれるハーブウォーターの量もとても少量です。
ですが、裏を返せばとても手軽。少量ずつフレッシュな芳香蒸留水を使いたい場合にもピッタリです。鍋1つで台所でできるので、収納も通常の鍋と同じでOK。セッティングもいつもの調理と大差ない時間で済んでしまいます。蒸留水の採取量も使うハーブの量も少量のため、作業時間も蒸留時間も短くて済みます。忙しい現代人や、ベランダやプランターなどの小さなスペースでハーブを育てていて、日常的にハーブを使いたい人にぴったり。

お鍋deハーブに必要な道具は?

  • 蒸し台(蒸し板?)
  • 耐熱ガラス製のコップ
  • ガラス製のふた(穴の開いていないもの)
  • コンロ
  • 冷却用の氷を入れる容器(ジップロックやボウルでも)




準備品の注意点

鍋は少し深さのあるものを選び、鍋と蒸し台は、大きさのぴったり合うものが好ましいです。私はキャン★ドゥで購入しました。
空焚きを防ぐために水をたっぷり入れたかったので、耐熱のシリコンチューブで高さをかさましし、ガラス製のコップは耐熱のものを利用します。
ふたはふつうのものでもできますが、ガラス製だと中が見えるので空焚きの危険が少なくなるように思います。ガラスのふたは多くの場合、穴の開いていないものが多いので、それも蒸留にぴったりです。

火をつければあっという間に蒸留水が溜まります

専用の蒸留器はとても時間がかかりますが、この鍋でやる芳香蒸留は、着火後まもなく蒸留水がたまりはじめます。氷は溶けたら新しいものに変える必要があるので、鍋に直置きではなく、ジップロックなどに入れておくと便利ですよ。

動画は二ホンハッカを鍋蒸留しています↓




こちらのショート動画は、庭のあの厄介な雑草(カキドオシ)を使っています。




カテゴリーにも、いろいろな芳香蒸留のエントリを書いています↓

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