古い空き家を購入して住んでいると、避けて通れないのがDIY。そして楽しみなのもDIYです。
壁紙や畳など課題は山積。中でも障子は、日本古来の建具で和紙由来の断熱効果も高いため、上手に生かして住みたいなぁと思っています。
プラスチック段ボール、通称“プラダン”で断熱効果を上げるDIYは多く、価格も安いために私たちも住み始めた当初、家の中のほとんどの障子をプラダンで断熱しました。
ですがあのプラダン、実は太陽光に弱いのです。数年するうちにボロボロに…そこからわが家の創意工夫が始まりました。
プラスチック段ボールは太陽光に弱い
プラダンは安価で工作もしやすく、とっても便利なDIYアイテム。障子にタッカーで打ち付けたり、テープで張り付けたりするだけであっという間に断熱効果がアップします。
古い日本家屋は断熱性能が高くないので、とっても重宝して、家じゅうの窓や障子枠をプラスチック段ボールで断熱しました。
ですが、窓に貼ったものは劣化が早く、ただ割れるだけではなくて、細かな粉状になってとても大変な目にあいました。いわゆるマイクロプラスチック的ななにかを室内で生み出してしまったように感じて、「あ、もう太陽光のあたるところには使えないな…」と感じてしまいました。
さらに、プラスチック段ボールは猫の爪も簡単に通ってしまいます。なのでプラダン障子は猫がよじ登ることができ、できた傷から脱走の危険もあるのです。
ポリカ(ポリカーボネート)はいいけれど…
もう一つの選択肢としてポリカーボネートがあります。
美しくて丈夫で、太陽光にも強いです。ちなみにポリカは猫の爪にも強いです。
ですが、厚手のものが多く、施工には手間暇がかかります。ズボラなわが家が家じゅうの冊子をポリカーボネートで断熱するのは、ちょっと大変。1枚の値段も高く、DIYコストも案外かかります。
和紙はやっぱり無敵かも…
結局、和紙を貼った障子の断熱効果と手軽さ、リーズナブルさには勝てないのかも。
猫がはがすのを手伝ってくれますし、敗れて貼りなおすのも簡単で安い!
この障子を両面に貼ってしまうという手考えましたが、毎度貼りなおす手間がズボラ家にはやはりネックですよね…
透明断熱パネルという商品
なにかいいアイデアはないものか…と、近所のカインズホームさんをウロウロ散策していたら見つけたのが、明和グラビアというところが出している「外がすっきり見える透明断熱パネル」という商品。
窓サッシに両面テープで貼り付けるタイプのようですが、これなら障子の木枠にも貼り付けられるのでは?とさっそくチャレンジしてみました。
断熱問題は永遠のテーマ
これを見つけたのは本格的に暑くなる前の6月でした。夏や冬の前になるとホームセンターに断熱商品がずらりと並ぶところを見ると、断熱商品は永遠のテーマのようですね。
新築の新しい家は窓断熱や床断熱などもしっかりしていて、無縁なのかもしれませんが、わが家のように古い日本家屋は工夫が必須。
これからも試行錯誤を重ねていきたいと思います。