夏の避暑、子連れレジャーの大定番と言えば「水遊び」。信州は避暑地としても人気が高く、海こそ無いですが、きれいで豊富な水に恵まれています。
そんな信州の北の安曇野・大町市にある、穴場な水遊びエリアが「わっぱらんど」です。
昔の農業施設を利用した水遊び場
ここは、農業用水の温度を上げる目的で作られる農業施設「ぬるめ」だった場所です。ぬるめは昔の稲作において、山間地や寒冷地などで用いられてきました。大町市の北西部「上原(わっぱら)地区」に整備された大規模なぬるめは、いまでは周辺の約2.2haが、今では自然あふれる遊び場になっています。
広く、浅く、安全かつ、自然の中の水遊び。

水深は大人のくるぶしよりも少し深め、約10センチほど。北アルプスの雪解け水なので、夏でも水温15℃程度と、ちょっと冷たいですが、暑い日には最適です。地元の幼稚園や保育園、未就園児の親子教室などが水遊びに利用したり、魚つかみなどのイベントに利用されることもあります。小さく仕切られていて、木橋があり、「あの橋から向こうに行っちゃダメ」など、管理がしやすいのもいいです。
砂や泥がある程度溜まっているので、泥遊びも出来ます。カエルを探したり、石を積み上げたり、落ち葉を砂に埋めてみたり…自然な遊びを子ども自らが見つけて遊べるのは、自然の中の施設ならではですね。
※山のきれいな水の近くには、この辺りの人が「うるり」とか「うるる」、「牛虻」などと呼ぶ、小さなアブがいます。大きなアブと違い、すぐに咬まれます。虫除け必須です。もともとは、県の事業として整備されたようで、現在のところ、入場料などが取られることもないです。
家族での水遊びに最適
息子が小さいころは、家族で水遊びに出かけました。小さい石を拾ってきては、ぬるめの流れに沿って作られている小さな仕切りの壊れた場所を修理したりして、遊んでいました。
もっと大きな子たちは大型の水鉄砲を持参して、シューティングゲームのように遊んでいました。
時々周囲がざわついて、「猿が来た!」と叫び声が聞こえます(笑。
虫や野生動物(一番怖いのは熊です。ツキノワグマには要注意)など、気をつけなければならない部分もありますが、子連れでも安心して遊べるエリアだと思いますので、音を鳴らすなどの対策は忘れずに。