長野県大町市の暮らし
大町市の移住相談ボランティア「定住促進アドバイザー」として活動する中で見えてきた、地方移住のニーズやよく相談されること、大町市の暮らしぶりなどへの、私なりの回答をこのエントリにまとめてみました。
移住を人生の視野に入れている方が参考にしてくれたらうれしいです。
■利便性と田舎暮らしの両方がある
立山黒部アルペンルートの玄関口で北アルプスへのアプローチの町としても知られる大町市は、古くは平安後期、安曇地方を支配した豪族・仁科氏によって京都風の町造りが行われたため、今でもその名残がいたるところに見受けられます。時代が下ると、千国街道の荷継ぎの宿場町「大町宿」としても栄え、当時の面影も市内各所に残ります。
昭和29年には平村、常盤村、社村と合併し大町市となったため、長野県大北地域の中核都市としての歴史も長く、様々な行政施設も充実しており、山が近く自然が豊かな環境でありながら市街地(JR信濃大町駅周辺)にはスーパーや総合病院、クリニック、JRの駅、ドラッグストアやホームセンター、小中高校、保育施設、文化会館、合同庁舎、税務署などの生活機能がまとまっており、車がなくても一定の生活が可能です。
JR大糸線の駅も市内にいくつかあり、松本市や長野市への車での行き来も1時間程度とアクセスも良好で、大きな買い物も困りません。
近年では車で30分程度のところにあるおしゃれな自治体・安曇野市に、大きな無印良品やスターバックス、Macカフェなどもそろい、ちょっとした都会の気分が味わえるようになりました。
松本市までは1時間かかりますが、安曇野市は近いのでとっても便利になりました。安曇野には長野自動車道のインターもあります。
田舎移住といっても、なかなか都市部での便利な生活をすべて手放せる人はごく少数ですよね。
その点長野県の中でも大町市は、かなり優秀な自治体かと感じております。


近年は少子高齢化の波が押し寄せており、「高齢化先進地」などと揶揄されることもありますが、それも高齢者が元気な所以かな?と良い方にとらえています。
■豊かな自然を楽しむ四季折々のアクティビティ
長野県はどこへ行っても山と川はほぼどこにでもありますが、大町市は北アルプスの山脈が近いため眺めるだけではなく、また市の東側には「東山」と呼ばれる里山も広がっているため、豊かな森林や、さらには「仁科三湖」と呼ばれる湖もあるのが、より一層の魅力だと思っています。スキーや登山、キャンプ、SUPなどのアウトドアスポーツが日常にあります。
学校でスキーやSUP体験の日があったり、キャンプだって家から近い場所で本格的に楽しめます。なんなら家の庭でのBBQが、長野県民にとっては至福のGWの過ごし方、という説まであります( *´艸`)
ちょっと驚きなのは、白馬村の小学校ではスキージャンプをやったり、大町市の美麻小中学校では毎朝クロスカントリーをするなど、学校によって特色あるアウトドアスポーツに親しんでいることでしょうか。
自然が近い信州ならではのスクールライフですよね。ひと時話題になっていた「学校登山」は、保護者の金銭的負担や指導できる教員の減少などで実施する学校が減ってきているということです。
■子育て移住もオススメ|大町市の教育環境
長野県には、「信州やまほいくの郷」という保育施設の信州型自然保育認定制度があり、大町市の市立保育所はすべて認定園になっています。なんで全園が?と思う方もいるかもしれませんが、長野県の保育自体がもう、自然遊び満載だというとだと個人的には思っています。やまほいくの認定は園舎もないぐらい&ほぼすべての活動を屋外で行う“特化型”と、“普及型”に分かれていて、普及型のような保育スタイルは長野の田舎の子どもたちにとってはもはやあたりまえのことなんです。
保育園児が漁協の協力で「わっぱらんど」で魚つかみをさせてもらったり、学校の遠足が「鷹狩山(たかがりやま)」の登山?トレッキング?トレイルランニング?だったりします。
普段のお散歩でも、落ち葉やどんぐりを拾ったり、虫やカエルを捕まえて飼育したり、園庭に来る野鳥を観察したりと都市部では経験しないようなことに満ちあふれています。
これまで上に書いてきたように、大町市は自然豊か。なので自然とふれあう環境で子供を育てたいというニーズにマッチしている自治体です。
さらには、全国から視察の絶えない公立の義務教育学校(小中一貫校)があるために、市内のすべての義務教育が先進的だと思っています。全校が文科省が推進するコミュニティ・スクールになっていてボランティア活動も豊富なため、子どもだけでなく、大人もまた現在の学校教育にコミットする場が提供されています。
■ぜひ事前にチェックしておきたい気候のこと
このサイトの検索ワードも、冬になると「積雪量」がトップになります。
大町市だけでなく長野県は冬は寒く光熱費はかさみ、雪も積もってスタットレスタイヤなどの冬の装備を買う必要に迫られます。雪道の運転も心配ですが地元の教習所や大町市が雪道運転講習を実施するなどの取り組みに力を入れています。
積雪量については地域差が大きく、大町市は北部と南部、平地と山間部でも降り方や積もり方、解け方に本当に差があります。


逆に夏は、標高が高いために日差しはきつく日中の気温上昇は昨今の温暖化で免れませが、お盆を過ぎるころには朝晩はぐっと涼しくなり、過ごしやすいです。
