信州の湧き水探訪~姫川源流自然探勝園~気軽に立ち寄れる川の“源流”を訪れてみよう!

山の中にひっそりと湧く泉ー
そんなイメージのある川の源流ですが、行くにはかなりの山道を歩かなければ…というイメージがあります。遊水地や源流って、山奥深くにあると思いがちですよね。
でもここ、姫川の源流は国道沿いにあります。
車から降りて10分ほどで水源地まで行けてしまいます。とても気軽に行ける源流です。お手軽な源流散策にぴったり。入場料もいらず、早春から福寿草など、自然の花々を見ることが出来るスポットです。

姫川をさかのぼりつつ、源流まで。探検気分を味わってはいかがでしょうか?源流の湧水は名水百選にも選ばれ、水質の良さもお墨付きの清流・姫川の旅をお楽しみください。




姫川源流に貴重な自然環境「姫川源流自然探勝園」

ここの涌き水を源とする姫川は、58kmの距離を国道148号線と並行して流れ、新潟県は糸魚川市の河口から日本海へと注いでいます。国道沿いに大きな河川の源流が見られるのは、全国的にもまれなことと言えます。

中略

姫川源流自然探勝園(姫川源流・親海湿原)一帯は、貴重な自然環境を形成しているとして長野県の自然保護条例に基づき、自然環境保全地域に指定されました。

情報源: 白馬さのさか観光協会|姫川源流・親海湿原

雪解けの福寿草に始まり、ミズバショウ、ザゼンソウ、二輪草や清流の中に咲く珍しいバイカモ、隣の親海湿原にはミツガシワや小オニユリ、カキツバタなど四季折々に様々な花が咲きます。隣接する「ドウカク山」までのルートも含め、散策コースが整備されています。

↓動画では姫川源流に行ってきました




私は特に、早春の姫川源流が大好きです。
白馬村に住んでいた頃は、毎年雪解けを待ちきれずに何度も何度も足を運びました。里山に春を運ぶ「スプリング・エフェメラル(春植物)」に出会おうと思ったら、まずここ。

情報源: スプリング・エフェメラル – Wikipedia

福寿草の群生はそれはもう、本当に見事です。そしてそのあちらこちらにカタクリやミズバショウが顔をのぞかせます。イチゲなどもちらほら咲き始め、そうこうするうちにニリンソウが満開になると、夢のような世界。どこかから森の妖精が飛んでくるのではないかと思うような、幻想的で乙女チックな世界が広がります。

どのコースも比較的歩きやすいですが、トレッキングが出来る装備で行くことをオススメします。熊鈴や虫除けなども必須です。

始まりはとっても清らかな乙女のような暴れ川・姫川




姫川はこの源流を始点に糸魚川までの約58kmという短い距離で一気に下る一級水系の本流。

情報源: 姫川 – Wikipedia

姫川源流の始まる、白馬村神城の佐野という地区の標高は750mほどなので、その暴れっぷりが伺えるというものです。途中の白馬村には西に3000m級の北アルプスがそびえ、小谷村も山深い地域で、東にも山が連なります。その谷底を通るように流れる姫川は、これまで多くの災害も経験してきました。

暴れ川だけど、生まれたばかりの源流は本当に美しいです。その美しさ、清らかさにもぜひ触れてもらえたらなぁと思います。そんなことを考えていたら、この地に伝わる奴奈川姫(ヌナガワヒメ)の伝説を思い出しました。

情報源: 奴奈川姫の伝説/糸魚川市(糸魚川市の公式ウェブサイト)

奴奈川姫といえば糸魚川市です。公式ウェブサイトにたくさんの情報を掲載されています。これを読むと、やはり姫川との由来も深いようですね。

↓以下の動画では新潟県糸魚川市の姫川支流にある「小滝川ヒスイ峡」から下り、姫川が日本海へ到達する河口付近を訪れています




貴重な植物の宝庫「親海(およみ)湿原」

豊富な湿原の植物を見ることができる「親海湿原」。散策に良い季節は、姫川源流よりも少し先になります。5月のミツガシワの群生に始まり、6月にはカキツバタ、7月にはコオニユリなどが咲きます。

木道が整備され歩きやすいので、私もついつい気軽に歩いてしまいますが、熊の多い場所なので注意が必要です。熊鈴を忘れずに!

駐車場は国道脇の駐車場が無料で利用できます。




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