塩の道・千国街道を歩くなら立寄スポットにオススメ★長野県大町市の「塩の道ちょうじや」

古道・塩の道「千国(ちくに)街道」を歩くなら、ぜひ立ち寄って欲しいのが、大町市の駅前商店街にある、古き良き日本の赴きの建物。「平林家住宅」です。
現在は「塩の道ちょうじや」という博物館になっていて、気軽に古い家屋の見学ができる観光地になっています。
国の登録文化財建造物にも指定されている塩問屋だったというこの建物には、明治23年に建てられた母屋や、江戸時代から残る3つの蔵が残っており、そのうちの「塩蔵」には、「にがりだめ」という貴重な仕組みが残っています。母屋2階には展示室もあります。




館内見学だけでなく売店も併設していて、旅の立ちよりスポットにもぴったり。地元の牛乳「松田牛乳」を使ったミルクかき氷は、ここならではのグルメ。

塩の道って?

塩の道は、古道「千国街道」の別名です。

信濃国・松本から越後国・糸魚川を結ぶ塩の道として、古代から利用・整備されてきた。特に戦国時代の「敵に塩を送る」の故事となる塩の輸送路として重要視された[1][2]。

情報源: 千国街道 – Wikipedia

ルートとしては現在の国道147・148号線とほぼ同じ。
長野県松本市から新潟県糸魚川市へ抜ける道です。

街道文化華やかだった時代には生活物資や人が行き来し、栄えました。北アルプスの絶景や道祖神なども点在し、街道歩きの方たちの来訪も多いです。




千国街道・塩の道の荷継ぎの宿場町「信濃大町」

そんな千国街道・塩の道において、荷継ぎの宿場町として栄えたのが信濃大町。いわゆる宿場町とは少し違うようですが、その信濃大町宿で塩問屋として繁栄したのがこの平林家住宅です。

建物内は夏でも建物の中はひんやりとして気持ちのよい空気に包まれています。見上げると黒くいぶされた屋敷の小屋組みが素敵。建具なども古いものが残っていて、ノスタルジックな気分が満喫できます。

「塩の道博物館」を経て「塩の道ちょうじや」として蘇りました。現代の旅人の憩いの場として、人気のスポットになっています。

刺し子や松崎和紙などの地元のお土産なども並んでいて、くつろげる雰囲気。まさに現代の旅人の宿場町のような場所です。




また、大町に夏を告げるお祭り「若一王子神社例祭」を盛り上げる「子ども流鏑馬」の衣装や屋台などを展示した「流鏑馬会館」も併設され、合わせてみることが出来ます。

ちなみに、ちょうじや前は子ども流鏑馬を見るのに絶好の一休みポイントです。(写真は信濃大町駅前で撮ったものですが)

ちょうじや前のベンチに座って流鏑馬を見ていると、「あれ?今って何時代だっけ?」という、不思議な気持ちになれますよ。




塩の道ちょうじやは、信濃大町駅からは少し歩くため、見落としてしまう観光客も多いようですが、もったいないです。古き良き信濃大町の暮らしを、気軽に垣間みることのできる場所として、オススメです。

動画は「若一王子神社例大祭」の宵祭り↓




次のは、市民目線で見た、王子のお祭り↓

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