安価で安全なアロマの虫よけ
ハッカ油などを使ったアロマの虫よけ・蚊よけスプレーが効果も価格も優秀だと言われています。ハッカ油やゼラニウム・レモングラスなどの精油だけでなく、アルコールなどに漬け込んで作るチンキ材などを虫よけにしている人もいるかと思います。
ですが、精油の中には、猫や犬などのペットに有害ものや、ものによってはハチが好む香りもあって、利用には注意が必要になります。
猫に危険と言われる物いろいろ
ハッカ油だけでなく、かんきつ系のオイルやネギ類など様々な人間には安全なものが、猫にとっては危険なことは、猫飼いさんなら周知のことでしょう。
特に精油の中で猫に危険とされる成分は、主にケトン類やフェノール類、リモネンやピネンなどのモノテルペン類だそうです。
ハッカ油は蚊だけでなく、ハエやゴキブリなどにも忌避作用は高いですが、猫にとってはとっても危険なものなのです。
室内にディフューズすると猫さんの毛に付着してグルーミング時に舐めとってしまうかもしれません。飼い主が皮膚に使用した場合も、猫が舐める前にはしっかり洗う必要が出てきてしまいます。
猫と暮らす人のアロマは精油よりも蒸留水
わが家には2匹の保護猫さんがいます。実はこの2匹の前にもう1匹、いました。彼女は元捨て猫さんで、目が見えないうちに捨てられたからか、行動がまったく猫らしくない、ちょっと変わった猫でした。
トイレはお風呂でしていたし(うちに同居してからはペットシーツに変更してもらいました)、もちろん砂かけはできないし、お水も風呂場などいろいろなところで飲みます。
水を怖がらす風呂場に行くので、最初に私が怖いなと思ったのはキッチンや風呂などに置く合成洗剤でした。
そのために掃除用品をアロマに変更。その際初めてハーブウォーター・(フローラルウォーター・芳香蒸留水)を購入したのが、私と蒸留の出会いです。
最初は、本などを調べながらそういった成分のない精油・アロマオイルを選べばいいのでは?と思いましたが、精油は天然成分なので採れた場所や時期によって、成分が違うこともあるし、ちょっと専門的で難しい。そこで私は、あまり禁忌のないハーブウォーター・(フローラルウォーター・芳香蒸留水)を使うことにしたのです。
あれから20年以上の月日がたち、最初の猫さんは15歳まで生きて虹の橋を渡ってしまいましたが、その後2匹の保護猫と出会い、まだ私はアロマ生活を続けています。猫が舐める可能性のある場所には精油ではなく芳香蒸留水を使い、さらには自分で蒸留するまでになりました。
蚊よけによい芳香蒸留水は…アレ
その芳香蒸留水の中でも、蚊よけスプレーによいのは「キャットニップ」です。別名、イヌハッカや西洋マタタビなどと呼ばれることも。
そう、定期的に“猫が落ちてる”画像がSNSを騒がせる、アノ植物です。「ネペタラクトン」という有効成分にディートの10倍ともされる蚊の忌避効果があるのだとか。
それも、ネペタラクトンが初めて単離されたのは、ウィキペディアによると水蒸気蒸留によってだったそうで(ネペタラクトン)、蚊よけへの期待が大きい!とさっそく蒸留して使ってみることに。
最初、普通に服の袖などに芳香蒸留水をスプレーしてみたのですが、効果はいまいちでしたが、その後、市販の虫よけも「露出部分の肌にムラなく塗り込む」必要があると知り、塗り方を変えてみると効果をしっかり感じることができました。
ちなみにうちにあるキャットニップはたぶん、キャットニップレモンです。
猫飼いには困る副作用
キャットニップの芳香蒸留水の蚊よけ効果は◎で、定期的にスプレーする必要があるものの、「これはよいものを見つけたぞ!」と喜んでいたのですが、思わぬ副作用が。
室内でスプレーすると、スプレーがあたった床面などに猫が転がるのです( *´艸`)。
完全にイってしまっている表情。ヤバい。
動画の時はしろみちゃんに生のキャットニップの葉を嗅がせてみたのですが、この時はマタタビ粉ほどの効果はなく、安心したのですが、この後ルカさんが芳香蒸留水のほうに過激に反応。
室内であらかじめスプレーして外出することができなくなりました💦
まぁ、猫にとって毒性がある物質なわけではないので、酔っぱらうぐらいはOKとして使っても大丈夫かな?とも思います。
精油やチンキ材はハチを誘引する場合も
蚊よけによく使われるマタタビのチンキ材などは、開花時期に作ったものを付けて外出した際、ハチに絡まれたことがあり、それ以降は作ったマタタビチンキはかゆみ止め専用になりました。
そのほか、ラベンダーやゼラニウムなどの花の部分も、ハチを寄せてしまうように感じています。
皆さんも自然のもので蚊よけスプレーを作るときには、気を付けましょう。