二ホンハッカでマウスウォッシュ用芳香蒸留水★庭のハッカで手作り

たまたま家にあった、どこかで購入した「ハッカ油」でマウスウォッシュを作ってみたら、味がなんとほぼリステ●ン!ハッカ油を少量の無水エタノールで乳化させて水で希釈して作るのですが、これって芳香蒸留水(ハーブウォーター・フローラルウォーター)を使えばノンアルコールでそのまま使えるのでは?と思い立ちました。
まずはハッカを探すところからスタートし、庭に導入。自家製ハッカを大量採取して、芳香蒸留がしたい~!




二ホンハッカ・和ハッカの苗を探そう!

思い立ったが吉日で、その日からホームセンターやお花屋さんを見かける度に二ホンハッカや和ハッカなどを探し続け…ですが、なかなか出会わない。たまたま立ち寄った花屋さんで聞いてみると「市場でもあまり見かけない」と返答が。もしやニホンハッカの苗って流通していない!?
スタートから行き詰ってしまい、途方にくれてしまいました。
ウィキペディアによると、二ホンハッカは日本在来とのことなので、自然豊かな信州ならばどこかに生えているかもしれないと、目を野山に向けてみることに

ニホンハッカ(日本薄荷、学名Mentha canadensis var. piperascens シノニムも数種あり)は、日本在来のシソ科ハッカ属多年草通称では和ハッカ(和薄荷)[2]、国外ではワシュハッカ(和種薄荷、Japanese peppermint)と呼ばれている。

ウィキペディア:ニホンハッカ

それからは山を歩く度に下を向き、それらしい葉っぱをみかけるとつまんで香りをかぐ。ですが、なかなか探せません。山野草販売の店を見に行ったりもしました。
そんなとき、大町市美麻地区の古い水田近くに自生していた株を自宅に持ち帰り、それが庭で増えているという人から連絡が!さっそくいただきにあがり、わが家の庭に導入しました。

その後、小谷村の女性たちが育ててるという和種ハッカも庭に嫁入りが決まり、庭には、通称“オタリのハッカ”と“ミアサのハッカ”2種が混在することになりました。




ニホンハッカを蒸留しよう!

庭にニホンハッカの苗を入れた翌年には、驚くほどに増え始めた通称“オタリのハッカ”たち。さっそく大量収穫して蒸留をスタート。




動画は通称“オタリのハッカ”で蒸留したときのもの。鍋を使い簡単に蒸留しました。
通常芳香蒸留は精油を採取するものですが、鍋で少量行うときは、ハーブウォーター・フローラルウォーター・アロマウォーター・ハイドロゾルなどとも呼ばれる芳香蒸留水を採取する目的で行います。

通称“ミアサのハッカ”の方は木陰に入れたせいか増え方が穏やか。香りも若干スモーキーな感じで渋さが香ります。
ガラス製の芳香蒸留器で蒸留したものは、精油もかなり取れて大満足。さすがハッカですね。精油もやはり、2種で少し香りが違う気がしました。
通称“オタリのハッカ”の方はどこかで買うことができる品種、通称“ミアサのハッカ”の方は、本気の自生種なのかも。

ニホンハッカの成分は

メントールの含有量はハーブのミントたちよりも多いといわれる和種ハッカは、古くから日本に自生 していて、世界に輸出する一大産業だったこともあるようです。メントールはスース―する清涼感があり、歯磨き粉やマウスウォッシュ、ガムなどに配合されていますよね。
ペパーミントよりもメントールの含有量は多いようで、精油は特に、使用には注意が必要です。(わが家もそうですが、特に猫飼いさんは気を付けてください)
多くの芳香蒸留水(ハーブウォーター)は禁忌は無いとされていますが、気を付けたほうがよいかもしれません。

ニホンハッカの芳香蒸留水はマウスウォッシュになるのか?

採れた芳香蒸留水を希釈せずにそのまま口に含んでマウスウォッシュとして使ってみました。口当たりはハッカ油とアルコールで作ったマウスウォッシュに比べると少しマイルドに感じました。
愛読書「サイエンスの目で見るハーブウォーター(井上重治著)」によるとハーブウォーター(芳香蒸留水)も精油も同じような成分が入っているみたいです。

あんなに探したのに…身近なところで売っていたニホンハッカ

後日、お隣・池田町の「池田町ハーブセンター」に出かけたら、たくさんの種類の和ハッカ・ニホンハッカの苗が売っていました…ハッカって、和ハーブですよね…盲点。灯台下暗しとはこのことですね。




ニホンハッカ、和ハッカなどと呼ばれる「ハッカ」ですが、アロマな界隈では「アルベンシスミント」とも呼ぶようですよ。

その後、庭のニホンハッカは増え続け…

通称“オタリのハッカ”の方はものすごい繁殖力です。ハッカはもともとは水の出ているような、半日陰などに繁殖しているものらしいのですが、炎天下でも増え続ける増え続ける。笑っちゃうほど力強く、放置するとヤバい香りがプンプンします。
地下茎で増えているのか、種が飛んで増えているのかわかりませんが、ちょっと手に負えない感じです。今後は雑草のごとく日々抜いて蒸留し続けなければならないかもしれません…。
みなさんも庭に導入するときはお気を付けください!

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