田舎移住を実現し実際に暮らしが始まり、地域に馴染み始めると、ときに大量の野菜をいただくことが増えると思います。
ジャガイモや玉ねぎ、ネギ、大根、カボチャなど常温でそこそこ日持ちするものはいいのですが、夏野菜や果物など、日持ちをしないものを大量にもらうと、最初はちょっとびっくりしてしまうかも。でもいただきやすいものは、日持ちしないきゅうりやトマトだったりします。
特に平日の夜などだと、下処理する時間もなく、私も最初の頃はよく焦っていました。
ですが、ちょっとしたコツを知ると案外ラクに保存に回すことができます。
長期保存ができると一年を通して使うことができ、食費節約にも大助かり!
■大量にもらう夏野菜!
キュウリは薄切り冷凍と佃煮冷凍とピクルス瓶詰
保存にはなかなかむかない野菜のうちのひとつですよね。私も移住したてのころはよく、野菜庫に詰まったきゅうり(大量!)を眺めて途方に暮れていました。そのうちに浅漬けにして食べると4~5本はペロリとイケるようになりました。味覚の方も田舎暮らしにどんどん慣れていくものです。
ですが、限度があります。限度を超えるまえにピクルス(瓶詰)にしておくのがとてもオススメ。
・大量きゅうりのピクルス瓶詰
レシピはお好みのものを使えばよいと思いますが、私は2㎝のぶつ切りにしたものを瓶に詰めて、お好みの味のピクルス液を注ぐ方法で作っています。

写真は翌年の梅雨ごろに開封したピクルスの瓶です。
ピクルスばっかり食べられないよ…という人にオススメなのは「スライス冷凍」です↓
・冷凍スライスきゅうり
洗ったきゅうりを普通にスライスして、そのままラップに包んで冷凍します。使うときは水にさらして解凍して、ポテトサラダなどにそのまま入れます。
超絶オススメなのは…きゅうりの佃煮です。
きゅうりをスライスしてさっと煮て佃煮にしておくと、とても便利です。いつでも解凍して箸休めや弁当の一品になりますよ。
・きゅうりの佃根(冷凍保存可)
【覚書(作りやすい量)】
- きゅうり(10本ぐらい)
- しょうゆ(適量)
- 砂糖(適量)
- ↓以下お好みで
- ごま(適量)
- 塩昆布(適量)
きゅうりの水分が出るので水は入れず、強火でできるだけ素早く仕上げるのがコツです。
小分けにして冷凍して、食べるときは自然解凍でおいしく食べられます。
トマトはとりあえず丸ごと冷凍
トマトはもらったら洗ってヘタを取り、とりあえず丸ごと冷凍庫へイン!
使うときは冷水に短時間漬けるだけで、ツルっと皮が簡単に剥けます。煮込んで良し!すりおろして冷静トマトソースにもオススメですよ。
モロッコインゲンは固めに茹でて冷凍
モロッコインゲンも大量にもらいやすい野菜のうちの一つです。さっと軽くゆでて冷凍しておくと、ちょっと緑が欲しい煮物などに便利です。
■春~初夏に大量にもらうもの
春から初夏にかけては、山菜などをいただくことも増えます。

このワラビは灰汁抜きしたものをいただきました!小分けして冷凍したものは、煮物に使えます。
タケノコは灰汁抜き&下ゆでして冷凍or瓶詰
タケノコは、大北地域だと孟宗竹は少なく、淡竹(ハチク)というあく抜きの必要のない細長いタケノコをいただくことが多いです。ネマガリダケは高級品なのであまりもらえません。もし孟宗竹をいただいたらあく抜きが必要ですが、どのタケノコの場合も、冷凍や瓶詰で保存ができます。冷凍すると少し触感が柔らかくなるので、お好みで選んで保存してくださいね。

↑これがハチクです
梅は灰汁抜き処理後そのまま冷凍→炊飯器でシロップに
冷凍できると、すぐに処理する必要がないのがありがたいです!
【いつでも使える便利な冷凍梅の作り方】
灰汁と虫抜きのため一晩水に漬けておきます。その後水気をふき取ってヘタをつまようじなどで丁寧に取り除き、冷凍庫に。
炊飯器で作る冷凍梅シロップのレシピ
- 冷凍梅(ある分)
- 氷砂糖(梅の重さの約半分の量)
炊飯器に全部を入れて、保温モードで約8時間放置。瓶などに詰めて冷蔵庫で約1年保存できます。
■秋に大量にもらうもの
栗は下茹で後冷凍庫へ!
栗はすごくおいしいけど、一度にたくさんいただくと困るもの。特に山の栗は甘くておいしいのですが、小さいので作業が大変です💦そんなときはゆでてから冷凍庫へ。時間のある時に中身をくり出して栗クリームにするのが好きです。ここ数年はおせち料理の栗きんとんに使っています。

里いもは半茹で冷凍が断然便利
長野県では里芋はあまり大量にもらうことって少ないかもしれませんが、いただいたときは半茹でにして冷凍しておくととても便利です。皮つきのまま5分ほど茹でて皮をツルりと剥いたら適当な大きさにカットして冷凍しておくといいですよ。
■そのほかいろいろ
ジャガイモは蒸して冷凍しておくと便利でおいしい
ジャガイモは常温保存もできますが、小さいものは収穫後すぐに半割や四つ割りにして、水にさらさずに蒸し、ザルに上げて少し乾かしてから冷凍しておくのがとてもオススメです。
冷凍のまま素揚げにするとカリほく食感のウマウマフライドポテトができます。これを知ってから、市販の冷凍ポテトは買わなくなりました。
ポイントは切ったポテトを水にさらさないことと、蒸してから乾かすこと。教えてくれた地元のおばちゃんは、天日に干すと言っていましたが、乾かしながら冷ますだけで大丈夫でした。
パセリ&小葱はドライもオススメ
パセリや小葱は冷凍もいいですが、ドライがオススメ。田舎暮らしにフードドライヤーは必需品です。梅雨時期でもノーストレスで乾燥食材が作れちゃいます!
果物は冷凍→スムージー

写真は庭で採れたラズベリー。少しずつ収穫して1シーズンで1キロ収穫しました。冷凍しておいてスムージーすると家族が喜びます。
過去記事(冷凍梅×炊飯器で作るかき氷レシピ★北アルプス天然水氷をおいしく食べる「梅氷みつ」