柚子(ゆず)は、きたのあずみのではちょっと育たないかなぁと思いますけど、一度育ててみたい果実でもあります。
この、ゆずを使い、残った種をアルコール抽出したものに、自家蒸留したユズウォーターを混ぜて作るジェル状のローションは、kazenoyaの母が好きで、よくゆずの実を持ち込んでは「作って」とリクエストされるもの。ゆずの種の中のペクチンを利用したハンドローションは、手軽に出来て食事づくりの前にも使えるので、ひとつ作っておくと重宝しますよ。
この日持ち込まれたのは…
この日、持ち込まれたユズは、少し傷んでいましたが、庭生りの無農薬。写真は2つですけど、それは撮り忘れたからで(笑)本当は10個ぐらいありました。
たくさんあるので、いろいろ仕込みたいと思います。
早速作業開始。


最初は二つ割りで水蒸気蒸留でやってしまったのですが、先輩蒸留家に習いました。
外側の皮のみ使い、煮出し蒸留で。
白い部分がたくさん入ると、香に雑味が混ざります。さらに、花びらや果実など、水蒸気でペチャっとなってしまい蒸気がうまく回らないような物の場合は、煮出しが良いのだそうです。
数が10個もあると剥くのが大変ですが、最初に皮を薄く剥くことで、綿の部分が残って果汁が絞りやすくなります。
果汁はポン酢でも仕込むことにして、絞りながら種もより分けておきます。
今回の蒸留ではなんと!少量ですが精油も採れました。
【柚子の種ローションの作り方】

ゆずの種は軽く洗って果実などを取り除き、一度乾かしておきます。
乾いたゆずの種を煮沸消毒した空き瓶などに入れて、そこにウォッカを注ぎます。量は目分量で、種の約倍の高さまで入れました。この瓶を毎日やさしく振り続け、1〜2週間してとろみが出てきたら漉すだけです。
焼酎で作る方もいるようですね。ホワイトリカーでも大丈夫そう。
気持ちよく使えて食べ物なので料理中でも気にせず使えると、母が大絶賛したのですが、これ自体には香りがないのと、アルコール度数が高めなので、柚子のフローラルウォーター(芳香蒸留水)と混ぜて使うことを提案してみたら、これまた好評。以降、毎年シーズン中に2度ほど仕込んでいます。
柚子の香りは?
ゆずの香りは、リモネンやαーピネンなどの香り成分が主で、自家製精油は思ったよりも甘みのある香りでした。ゆず湯に使うように、血行を促進し、風邪を寄せ付けない元気の元になるようなフレッシュな香りがしました。ほんと、良い香り。
精油には光毒性・刺激性があるので、使い道は限られますが、大事に使っていきたいです。
別の柚子でドライレモンピールの柚子版も。
これは、溜めておいて蒸留に使うことも出来るし、ハーブティの香り付けに使うことも出来そうです。

桃栗3年…柚子のおバカは?
桃栗3年柿8年と言う言葉、知っていますか?
キッチンから出る種の芽だしが趣味のKazenoyaですが、柚子だけはチャレンジしようと思えない理由がここにあります。なんせ、柚子のお馬鹿は18年。実生から育てていたらいつ収穫出来るのやら。でも柚子も育ててみたい。
なので苗を買ってこようかな?と思案中です。