ナルシス(クチベニスイセン)とジョンキル(ニオイスイセン・キズイセン)のフローラルウォーター(別名芳香蒸留水・ハイドロゾル・ハーブウォーターなど)を抽出する芳香蒸留に無理目のチャレンジ。最初はヤバい青臭い香りでしが、少し置くと良い感じに落ち着いてきました。
やはり蒸留法でやるものではなさそうですよね。繊細な香水のような香りはアブソリュートで抽出するようです。
蒸留法でとったジョンキルの香りは、リモネンの甘酸っぱい香りがメインなのかなぁ?といった爽やかな甘さになりました。
どうしても、遠くの方にやはり青臭さが香りますけどね(笑)。
このフローラルウォーターを生かして、ルームフレグランスを作れないかな?とチャレンジしてみました。
気軽に香りを楽しむ「アロマリードディフューザー」

最近では100円ショップにも並ぶ「アロマリードディフューザー」。ラタンと呼ばれる籐などで出来たスティックをリードにして香りのついた液体を吸い上げ、蒸発させて香らせる、手軽なアロマ雑貨として人気です。
! 小さなこどもやペットのいる環境では、スティックやアルコール濃度の高い液体が危険なので、置き場所などには注意が必要です。
ネット検索すると、中の基材(溶液?)がなくなってしまった後に、精油などを使って自作して補充して再利用しているレシピが、たくさん見つけられます。ただ、多くは無水エタノールの原液と精油、蒸発を遅らせる目的で入れるグリセリンを使った作り方でした。フローラルウォーターを使ったものは、あまり見つけられません。
なぜ、高いアルコール濃度は必須なのか?
無水エタノールの原液って、アルコール度数が99%以上。普通に危険物では?と思ってしまうkazenoya。よく、無水エタノールの代わりに私が使うスピリタス(96度)にも「火気にに注意してください」の表記があります。

では、リビングなどに気軽において使うはずのアロマリードディフューザーはなぜ、アルコール度数が高いのでしょう。
実は遡ること5年ほど前にも、アロマリードディフューザーを作ってみたことがあります。
その時は検索すらせずに、普通に精油で作る化粧水のように、たくさんの水で希釈して作りました。
結果はあまり香らず…そうこうするうちに、スティックがカビ始めました。
ただその当時は、アルコール濃度を高めるという選択肢を思いつきませんでした。危ないかな?と思った事も理由のひとつです。今回調べていて「だからアルコール濃度が高くなきゃいけないのか!」と、やっと気がつく察しの悪さ(笑。
海外などの自作例にはウォッカを使ったものも!
さらに調べていくと、40%〜50%の、普通に売っている飲用のウォッカを使ったレシピもあるようでした。「ウォッカ、普通に腐らないよね」と思ったKazenoya。
うちにあるスピリタスと蒸留水を混ぜて、40〜50%にアルコール濃度を落とせばいいのでは?と思いつきました。ただ、スイセンの香りのフローラルウォーター単体では、香りも薄く、青臭さも気になります。
なので、ブレンドで使うことに。
精油を少量の無水エタノールで乳化させ、スピリタスと蒸留水で希釈します。
フローラルウォーターのアロマリードディフューザー・レシピ
ハイドロゾル単体にスティックを挿しただけだと、蒸発量も少なく、ほとんど香らない。そして水やスティックが腐敗する可能性も。
ですが、高濃度のアルコールと割ってアルコール濃度が40〜50%ほどになれば、それも免れるはず。
ということで…オリジナルレシピにチャレンジしました。
【DIYアロマリードディフューザー溶液・Kazenoyaオリジナルレシピ】(おおよそ100ml分)
・乳化に使うスピリタス大さじ1程度
・お好みの精油(50滴ほど・合計3ml)
・お好みのフローラルウォーター(50ml)
・スピリタス(40ml程度)
・グリセリン少々
入れ物は、口の狭いものが良いそうです。昔100円ショップで購入したアトマイザーの霧吹き部分が壊れたものを再利用しました(笑。

本来はアロマリードディフューザーの場合、精油と他の水分の割合を(1:9)にするようですが、前回作ったネロリウォーターのアロマリードディフューザー(その時は80滴入れました)が、かなり強く香ったため、濃度を下げました。

フローラルウォーターにもかなり強い香りがあるので、そこは様子を見ながら、置く場所の広さなど複合的に判断が必要かと思われます。挿すリードの本数でも、香りは調節できますね。

液が乳化したため、全体的に白濁してしまいましたが、ちょうど良く香ります。
精油はAmazonで買える廉価版のエッセンシャルオイル「インセントアロマセラピー」ですが、思いのほかよい香りです。
一度ショップにメールで問い合わせましたが、サロングレードのことで、安心して使っています。